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iPadを体験! ボディに安定感、ゲームはサクサク動く
1月28日10時20分 産経新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100128-00000532-san-bus_all
期待が高まっていたアップル製タブレット・コンピューター「iPad(アイパッド)」がついに登場した。
「iPod(アイポッド)」、「iPhone(アイフォーン)」など、消費者に「使ってみたい」と思わせる商品づくりでは定評のあるアップルの新製品。60日後とされる出荷開始より一足先に、発表会直後にプレス向けに実施された展示会で実際にiPadを手に取ってみた。
重さ0.7キロ。手に取ってみて、驚くほど軽いというわけでないが、耐久性も要求される電子機器としては、むしろ安定感があって好ましいといえるかもしれない。
電源を入れると、瞬時に立ち上がる。 起動に時間がかかるパソコンとは別次元だ。
操作は、9・7インチのタッチスクリーン式の画面を使って行う。
ここでの強みは、iPhoneとほぼ同じ操作のため、新たにユーザーに対する説明や教育がさほど必要とはされないことだろう。
電子メールなど、文字入力が必要な場面になると、自動的に画面下部にキーボードが現れる。
また、アップルはアクセサリとして、すでに外付けキーボードも用意している。
新たに立ち上げられた電子書籍オンラインショップ「iBooks」に行ってみる。
初期画面では、本棚がスクリーンに現れる。そこに並べられた本をクリックすると、内容の紹介やレビューを見ることができる。
気に入れば、即座にダウンロードし、読み始めることができる。
外部機器接続用のポートは、iPodなどに共通する「DOCコネクタ」用ジャックが一つあるほかは、マイク、ヘッドホン用の端子があるだけ。
USB端子などは装備されていない。
こうした仕様を割り切りの良さとみるか、拡張性の低さとみるかについては、今後評価が分かれるかもしれない。
OSはiPhone用を使用しているため、パソコンのMacOS X用のアプリケーションは動作しない。
もちろん、ウェブ閲覧用のSafari、電子メールソフトのMailといったプリインストールのソフトでたいていの作業はまかなえるが、たとえばビジネスで多く使われるマイクロソフト・オフィスのiPad版は(今のところ)存在しない。
こうした点を考慮してか、アップルはこの日の発表で、自社製オフィス・スイートであるiWorkのiPad版を発表した。
このiWorksはMacOS X上でも動くという。
ただし、アプリケーションという面では、すでに14万種類ものソフトが開発されているiPhone用アプリケーションが使えるのは強みだ。
ビデオやゲームは、おそらくiPadのもっとも得意とする分野だろう。
高画質の映画がサクサク動くのはもはや当然として、iPhoneやiPodの小さな画面で長時間、本格的に映像コンテンツを視聴するのはやはり無理があった。
かといって、従来のノートパソコンでは、いかにも持ち運びに不便だ。
今後、電車や飛行機、あるいは街角で、iPadに見入る人々の姿が珍しくなくなるかもしれない。
(サンフランシスコ 松尾理也)